喧嘩・話し合い
話し合いたいのに、なぜか喧嘩になる
感情が強い時に結論を急がず、二人が受け取れるタイミングで『じゃあ次どうする?』を決めること。
先に結論話し合いは、仲がいい時にする。
話し合いたいのに、なぜか喧嘩になる
恋愛では、『本音で話し合える関係が大事』『嫌なことはその場で言う』『喧嘩したらその日に仲直り』みたいな話をよく見ます。
僕も、話し合い自体はめちゃくちゃ大事だと思ってます。不満を溜め続けるより、話した方がいいことも多いです。
でも、本音を話すことと、感情がピークの時に全部ぶつけることは同じでしょうか。ここ、一回分けたいです。
話し合いは、私の正しさを分からせるためでも、今すぐ安心するためでもない。二人の次を決めるためにするもの。
「感情を出す」と「話し合う」は別
泣く。怒る。寂しいと言う。傷ついたと言う。これは感情表現です。必要なこともあります。
一方で、『何が問題だった?』『今後どうする?』『どこを変える?』を考えるのが話し合い。
彼が約束を破った時、『本当に悲しかった』『なんでそんなことしたの?』と伝えることは大切です。でも、その直後に今後のルールまで一気に決めようとすると、お互い感情的で決められないこともある。
感情を伝える時間と、問題を解く時間は、分けてもいいです。
不安になるタイミングと、話し合うタイミングは別。
話し合いは、仲がいい時にする
僕は、話し合いは仲がいい時にした方がいいと思っています。これは、問題が何もない時だけに話せという意味ではないです。
お互いが話を聞ける。相手を敵だと思っていない。感情がピークではない。時間に余裕がある。そういう状態のことです。
彼が仕事で疲れて帰った瞬間。電話を切ろうとしている深夜。友達と遊んでいる最中。喧嘩直後。LINEで感情的になっている時。『今ちゃんと話したい』と思っても、内容よりタイミングの悪さで失敗することがあります。
今じゃない時もあります。でも、今すぐ言わないことと、言わないことは別です。落ち着いてから、早めに時間を取る。僕はこれがいいと思ってます。
怒ってる時に、人生の大事なことを決めない。
延期された=逃げている、ではない
『今ちゃんと話したい』に対して、相手が『今日は疲れてるから明日にしたい』と言った時、逃げてると感じることもありますよね。
本当に逃げている場合もあります。でも、今は受け取れないだけの場合もある。
一回延期した。でも翌日ちゃんと話す。これは向き合っている。毎回延期する。日程を決めない。話題を変える。何ヶ月も避ける。なら、向き合う意思そのものを見る必要があります。
LESSON 01と同じで、一言だけで決めない。言葉×行動×継続性で見ます。
「話し合いたい」の中身を、先に分ける
話し合いには、いろんな目的が混ざりやすいです。気持ちを分かってほしい。相手の考えを知りたい。謝ってほしい。今後のルールを決めたい。関係を続けるか判断したい。
全部違います。『話し合いたい』だけだと、自分でも何を求めているか分からないことがある。
話す前に、『今日は何を決めたい?』を一つだけ見る。これだけでも、かなり変わります。
- 01今、二人とも話せる状態?
疲れてない? 急いでない? 感情がピークじゃない?
- 02今日、何を話す?
テーマを一つに絞る。昔の不満を全部持ち出さない。
- 03何を分かってほしい?
事実? 自分の感情? 自分の希望?
- 04相手に何を聞きたい?
相手はどう感じた? なぜそうした? どうしたい?
- 05今日のゴールは何?
謝罪? 今後のルール? 違いの確認? まずはここを決める。
話し合いを、感情任せのイベントではなく、二人で問題を解く時間にする。
勝つ話し合いと、解く話し合いは違う
喧嘩になると、『どっちが悪い?』を決めたくなります。『あなたが連絡しなかったから悪い』『遅くなるって言っただろ』『でも○時って言った』。こうなると、正しさの勝負になります。
明確な嘘や暴言など、責任を曖昧にしてはいけないこともあります。何でも『お互い様』にする必要はないです。
ただ、謝罪や責任を確認したあと、関係を続けるなら最終的には『次からどうする?』まで必要です。
正しさを決めるより、次を決める。
本音と、攻撃も分けたい
本音だから、何を言ってもいいわけではないです。LESSON 07でやったように、相手の人格評価と、自分の感情・希望を分けます。
『私は寂しかった』『私はもっと二人の時間がほしい』『私は結婚についてどう考えているか知りたい』
『あなたって本当に冷たいよね』『友達ばっかり優先して最低』『この歳まで待たせて何考えてるの?』
自分の気持ちは隠さない。でも、相手を悪い人にする言い方とは別。
本音を言うだけでは、話し合いは終わらない
僕は、本音を言う力より、相手の本音を受け取る力の方が優先度が高いと思ってます。
『もっと会いたい』に対して、『俺は今の頻度がちょうどいい』と返された時、『じゃあ私のこと好きじゃないんだ』と決めたら、相手は本音を言いにくくなる。
『結婚はまだ考えられない』と聞いて、すぐ同意する必要はないです。でも、最低だけで終わらせず、相手は今そう思っている、という事実を受け取る。
受け取る=同意する、ではありません。相手の本音を聞いた上で、『私はそれならどうする?』を考えることです。
本音を言うだけじゃない。本音を受け取るまでが話し合い。
話し合いは、説得ではない
『ちゃんと話せば分かってくれる』と思いたくなる。でも、話しても相手が自分と同じ意見になるとは限りません。
私は結婚したい。相手は今はしたくない。何時間話しても、違うことはある。それは伝え方が悪いとは限らない。価値観が違うだけかもしれません。
話し合いの目的は、相手を自分と同じ考えにすることじゃない。本音を出す。理解する。違いを確認する。必要なら調整する。それでも違うなら、最後は自分が選ぶ。
違いが分かったなら、それも一つの成果です。価値観の違いはLESSON 11、関係を選ぶ話はLAST LESSONで考えます。
仲直りと、問題解決も別
喧嘩のあと、ハグする。謝る。好きと言う。一緒に寝る。それで仲直りすることはあります。
でも、何が原因だったのか。次からどうするのか。が決まっていなければ、同じ喧嘩が繰り返されることもある。
逆に話し合いはした。でもお互い傷ついたまま、ということもある。仲直りと問題解決は別で、両方必要なこともあります。
小さい違和感は、小さいうちに
普段は嫌われたくなくて言わない。少し嫌でも我慢する。でも積み重なって、ある日『ずっと思ってたんだけど!』と全部出る。
相手からすると、『そんなに嫌なら早く言ってよ』となることもあります。
我慢しすぎることと、感情的に全部出すこと。この両極端の間に、小さく、早めに、落ち着いて伝えるがあります。
何でも即座に言えばいい、ではないです。でも小さい違和感の段階で話せると、二人で調整しやすい。僕はこれが大事だと思ってます。
小さい違和感は、小さいうちに、落ち着いて話す。
LINEにも、向いている話と向いていない話がある
LINEで話し合うことが全部NGなわけではないです。文章の方が考えて伝えやすい人もいるし、時間を置いて読めるメリットもあります。
ただ、長文で感情的になる。誤解しやすい。返事を待つ間に不安になる。こういう弱点もある。
結婚、別れ、浮気、価値観、大きな不満みたいに感情が大きいテーマは、可能なら電話や対面の方が情報量が多いこともあります。媒体にも向き不向きがあります。
4つの場面で、タイミングを変えてみる
何を言うかだけでなく、いつ言うかを変えるだけで、話が届きやすくなることがあります。
- 電話眠そうな彼に、今すぐ結論を求めない
『もう私と話したくないんでしょ』ではなく、後日『最近電話短くなってて私は少し寂しい。今どれくらいが無理なくできそう?』と聞く。
- 友人・趣味予定が入った瞬間に勝負をしない
『私と友達どっちが大事?』ではなく、後日『友達との時間も大事なのは分かってる。私は二人の予定ももう少し作れたら嬉しい』と話す。
- 帰宅時間怒りのまま、結論まで決めない
帰宅直後に責めるより、翌日、事実・感情・今後の希望に分けて話す。
- 結婚延期と回避を分けて見る
夜中や喧嘩中に無理に続けない。改める時間を決める。ただし何度決めても逃げるなら、タイミングではなく向き合う意思を見る。
ハピ式|話し合いの基本構造
型は、相手を言い負かすためのものではありません。二人の話を迷子にしないための順番です。
- 01伝える
事実・自分の感情・自分の希望を伝える。例:『最近、予定変更の連絡がないことが何度かあって、私は心配になった。遅くなる時は一言もらえると嬉しい。』
- 02聞く
『〇〇くんはどう思ってる? なぜそうなった? どうしたい?』と相手の考えを聞く。
- 03決める
『じゃあ次からどうする?』を二人で決める。例:『遅くなる時だけLINEする?』
話し合いの成功は、相手を変えることではなく、二人が次に進める形を見つけること。
それでも、向き合わない人はいる
感情的になりやすいから無理、と思う人もいるかもしれない。でも、感情が出ること自体は問題ではないです。感情が強い時に結論まで出そうとしない。一旦止めることは身につけられます。
彼が話し合いを嫌がるなら、一回なら状態を見る。毎回避けるなら、あなたの伝え方だけの問題ではありません。コミュニケーションを作る意思があるかを見る必要があります。
話し合っても意見が合わないなら、話し合いの失敗ではない。違いが分かったこと自体が成果です。その上で調整するか、選ぶかを考えればいい。
僕が伝えたいのは、何でも落ち着いて話せば解決する、ではありません。話すことによって、二人が問題に向き合える関係かどうかも見えてくる、ということです。
このLESSONの一言話し合いは、仲がいい時にする。