update.恋愛コミュニケーションの教科書
update.恋愛コミュニケーションの教科書LESSON 09

喧嘩・話し合い

話し合いたいのに、なぜか喧嘩になる

専門用語対立解決・情動調整
ハピの超簡単な翻訳

感情が強い時に結論を急がず、二人が受け取れるタイミングで『じゃあ次どうする?』を決めること。

先に結論話し合いは、仲がいい時にする。

話し合いたいのに、なぜか喧嘩になる

恋愛では、『本音で話し合える関係が大事』『嫌なことはその場で言う』『喧嘩したらその日に仲直り』みたいな話をよく見ます。

僕も、話し合い自体はめちゃくちゃ大事だと思ってます。不満を溜め続けるより、話した方がいいことも多いです。

でも、本音を話すことと、感情がピークの時に全部ぶつけることは同じでしょうか。ここ、一回分けたいです。

話し合いは、私の正しさを分からせるためでも、今すぐ安心するためでもない。二人の次を決めるためにするもの。

「感情を出す」と「話し合う」は別

泣く。怒る。寂しいと言う。傷ついたと言う。これは感情表現です。必要なこともあります。

一方で、『何が問題だった?』『今後どうする?』『どこを変える?』を考えるのが話し合い。

彼が約束を破った時、『本当に悲しかった』『なんでそんなことしたの?』と伝えることは大切です。でも、その直後に今後のルールまで一気に決めようとすると、お互い感情的で決められないこともある。

感情を伝える時間と、問題を解く時間は、分けてもいいです。

不安になるタイミングと、話し合うタイミングは別。

話し合いは、仲がいい時にする

僕は、話し合いは仲がいい時にした方がいいと思っています。これは、問題が何もない時だけに話せという意味ではないです。

お互いが話を聞ける。相手を敵だと思っていない。感情がピークではない。時間に余裕がある。そういう状態のことです。

彼が仕事で疲れて帰った瞬間。電話を切ろうとしている深夜。友達と遊んでいる最中。喧嘩直後。LINEで感情的になっている時。『今ちゃんと話したい』と思っても、内容よりタイミングの悪さで失敗することがあります。

今じゃない時もあります。でも、今すぐ言わないことと、言わないことは別です。落ち着いてから、早めに時間を取る。僕はこれがいいと思ってます。

怒ってる時に、人生の大事なことを決めない。

延期された=逃げている、ではない

『今ちゃんと話したい』に対して、相手が『今日は疲れてるから明日にしたい』と言った時、逃げてると感じることもありますよね。

本当に逃げている場合もあります。でも、今は受け取れないだけの場合もある。

一回延期した。でも翌日ちゃんと話す。これは向き合っている。毎回延期する。日程を決めない。話題を変える。何ヶ月も避ける。なら、向き合う意思そのものを見る必要があります。

LESSON 01と同じで、一言だけで決めない。言葉×行動×継続性で見ます。

「話し合いたい」の中身を、先に分ける

話し合いには、いろんな目的が混ざりやすいです。気持ちを分かってほしい。相手の考えを知りたい。謝ってほしい。今後のルールを決めたい。関係を続けるか判断したい。

全部違います。『話し合いたい』だけだと、自分でも何を求めているか分からないことがある。

話す前に、『今日は何を決めたい?』を一つだけ見る。これだけでも、かなり変わります。

  1. 01
    今、二人とも話せる状態?

    疲れてない? 急いでない? 感情がピークじゃない?

  2. 02
    今日、何を話す?

    テーマを一つに絞る。昔の不満を全部持ち出さない。

  3. 03
    何を分かってほしい?

    事実? 自分の感情? 自分の希望?

  4. 04
    相手に何を聞きたい?

    相手はどう感じた? なぜそうした? どうしたい?

  5. 05
    今日のゴールは何?

    謝罪? 今後のルール? 違いの確認? まずはここを決める。

話し合いを、感情任せのイベントではなく、二人で問題を解く時間にする。

勝つ話し合いと、解く話し合いは違う

喧嘩になると、『どっちが悪い?』を決めたくなります。『あなたが連絡しなかったから悪い』『遅くなるって言っただろ』『でも○時って言った』。こうなると、正しさの勝負になります。

明確な嘘や暴言など、責任を曖昧にしてはいけないこともあります。何でも『お互い様』にする必要はないです。

ただ、謝罪や責任を確認したあと、関係を続けるなら最終的には『次からどうする?』まで必要です。

正しさを決めるより、次を決める。

本音と、攻撃も分けたい

本音だから、何を言ってもいいわけではないです。LESSON 07でやったように、相手の人格評価と、自分の感情・希望を分けます。

本音を伝える

『私は寂しかった』『私はもっと二人の時間がほしい』『私は結婚についてどう考えているか知りたい』

相手を攻撃する

『あなたって本当に冷たいよね』『友達ばっかり優先して最低』『この歳まで待たせて何考えてるの?』

自分の気持ちは隠さない。でも、相手を悪い人にする言い方とは別。

本音を言うだけでは、話し合いは終わらない

僕は、本音を言う力より、相手の本音を受け取る力の方が優先度が高いと思ってます。

『もっと会いたい』に対して、『俺は今の頻度がちょうどいい』と返された時、『じゃあ私のこと好きじゃないんだ』と決めたら、相手は本音を言いにくくなる。

『結婚はまだ考えられない』と聞いて、すぐ同意する必要はないです。でも、最低だけで終わらせず、相手は今そう思っている、という事実を受け取る。

受け取る=同意する、ではありません。相手の本音を聞いた上で、『私はそれならどうする?』を考えることです。

本音を言うだけじゃない。本音を受け取るまでが話し合い。

話し合いは、説得ではない

『ちゃんと話せば分かってくれる』と思いたくなる。でも、話しても相手が自分と同じ意見になるとは限りません。

私は結婚したい。相手は今はしたくない。何時間話しても、違うことはある。それは伝え方が悪いとは限らない。価値観が違うだけかもしれません。

話し合いの目的は、相手を自分と同じ考えにすることじゃない。本音を出す。理解する。違いを確認する。必要なら調整する。それでも違うなら、最後は自分が選ぶ。

違いが分かったなら、それも一つの成果です。価値観の違いはLESSON 11、関係を選ぶ話はLAST LESSONで考えます。

仲直りと、問題解決も別

喧嘩のあと、ハグする。謝る。好きと言う。一緒に寝る。それで仲直りすることはあります。

でも、何が原因だったのか。次からどうするのか。が決まっていなければ、同じ喧嘩が繰り返されることもある。

逆に話し合いはした。でもお互い傷ついたまま、ということもある。仲直りと問題解決は別で、両方必要なこともあります。

小さい違和感は、小さいうちに

普段は嫌われたくなくて言わない。少し嫌でも我慢する。でも積み重なって、ある日『ずっと思ってたんだけど!』と全部出る。

相手からすると、『そんなに嫌なら早く言ってよ』となることもあります。

我慢しすぎることと、感情的に全部出すこと。この両極端の間に、小さく、早めに、落ち着いて伝えるがあります。

何でも即座に言えばいい、ではないです。でも小さい違和感の段階で話せると、二人で調整しやすい。僕はこれが大事だと思ってます。

小さい違和感は、小さいうちに、落ち着いて話す。

LINEにも、向いている話と向いていない話がある

LINEで話し合うことが全部NGなわけではないです。文章の方が考えて伝えやすい人もいるし、時間を置いて読めるメリットもあります。

ただ、長文で感情的になる。誤解しやすい。返事を待つ間に不安になる。こういう弱点もある。

結婚、別れ、浮気、価値観、大きな不満みたいに感情が大きいテーマは、可能なら電話や対面の方が情報量が多いこともあります。媒体にも向き不向きがあります。

4つの場面で、タイミングを変えてみる

何を言うかだけでなく、いつ言うかを変えるだけで、話が届きやすくなることがあります。

  1. 電話
    眠そうな彼に、今すぐ結論を求めない

    『もう私と話したくないんでしょ』ではなく、後日『最近電話短くなってて私は少し寂しい。今どれくらいが無理なくできそう?』と聞く。

  2. 友人・趣味
    予定が入った瞬間に勝負をしない

    『私と友達どっちが大事?』ではなく、後日『友達との時間も大事なのは分かってる。私は二人の予定ももう少し作れたら嬉しい』と話す。

  3. 帰宅時間
    怒りのまま、結論まで決めない

    帰宅直後に責めるより、翌日、事実・感情・今後の希望に分けて話す。

  4. 結婚
    延期と回避を分けて見る

    夜中や喧嘩中に無理に続けない。改める時間を決める。ただし何度決めても逃げるなら、タイミングではなく向き合う意思を見る。

ハピ式|話し合いの基本構造

型は、相手を言い負かすためのものではありません。二人の話を迷子にしないための順番です。

  1. 01
    伝える

    事実・自分の感情・自分の希望を伝える。例:『最近、予定変更の連絡がないことが何度かあって、私は心配になった。遅くなる時は一言もらえると嬉しい。』

  2. 02
    聞く

    『〇〇くんはどう思ってる? なぜそうなった? どうしたい?』と相手の考えを聞く。

  3. 03
    決める

    『じゃあ次からどうする?』を二人で決める。例:『遅くなる時だけLINEする?』

話し合いの成功は、相手を変えることではなく、二人が次に進める形を見つけること。

それでも、向き合わない人はいる

感情的になりやすいから無理、と思う人もいるかもしれない。でも、感情が出ること自体は問題ではないです。感情が強い時に結論まで出そうとしない。一旦止めることは身につけられます。

彼が話し合いを嫌がるなら、一回なら状態を見る。毎回避けるなら、あなたの伝え方だけの問題ではありません。コミュニケーションを作る意思があるかを見る必要があります。

話し合っても意見が合わないなら、話し合いの失敗ではない。違いが分かったこと自体が成果です。その上で調整するか、選ぶかを考えればいい。

僕が伝えたいのは、何でも落ち着いて話せば解決する、ではありません。話すことによって、二人が問題に向き合える関係かどうかも見えてくる、ということです。

このLESSONの一言話し合いは、仲がいい時にする。
LESSON 10言い換え大全で、実際なんて言えばいい?